平成29年度特別講演会ご案内(参加無料)

演題 国際熱核融合実験炉(ITER)計画
-建設と機器製作の進展、運転に向けた段階的アプローチ-

日時
平成29年6月26日(月) 15:35より17:00まで
場所
核融合科学研究所 4階 第一会議室

講師

国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
那珂核融合研究所 ITERプロジェクト部 次長
井上 多加志 先生

南仏サンポール・レ・デュランスにおいて、トカマク型核融合実験炉を国際協力で建設するITER計画が急ピッチで進められている。昨年11月、日欧米露中韓印の参加7極の政府高官から成るITER理事会は、運転開始となるファーストプラズマを202512月、その後段階的に運転範囲を拡張して本格的な核融合運転を2035年に開始するという計画を決定した。本講演ではITER計画の進展、特に日本がITERに物納するTFコイル、NB用電源、ジャイロトロンを中心に、参加7極の機器製作とサイトにおける建屋建設の進捗を報告し、新たに決定したITERの運転に至る段階的アプローチについて紹介する。