演題 大災害後のこころのケアについて－高橋　哲　氏に聞く－

日時

平成28年3月15日（火） 15:00より17:00まで

場所

核融合科学研究所　4階　第一会議室

講師

芦屋生活心理学研究所所長　臨床心理士
高橋　哲　先生

大災害がそれを経験した被災者に大きな心のダメージを与えること、そのダメージへの心理的なケアはたいへん重要であることは、１９９５年の阪神大震災で明らかになりました。それ以後、日本だけでなく世界の様々な場所で起こった災害の際に、いわゆる「こころのケア」が行われるようになりました。現在までのおよそ２０年の間に、いろいろな方法が試行錯誤されましたが、その中にはあまり適切でない方法もありました。２０１１年の東日本大震災において、やっと概ね妥当な方法が定式化されつつあるというのがこの分野における現状です。

今回の講習会では、この現在概ね妥当であろうと考えられている方法を、２０年間の心理支援の歴史をふまえつつ紹介してみたいと思います。